また泣かせちゃった。

ごめんね……。

「夏菜ちゃん、大丈夫!?」

さとみのお母さんが驚いた顔で

あたし達を迎え入れてくれた。

「はい……」

「お風呂、使っていいからね。

今日は泊まっていきなさい」

さとみのお母さんは、

そう優しい言葉をかけてくれた。

男なんて信じるもんじゃない。

信じちゃいけない。

あたしは人を好きになってはいけないんだ

そっと心に鍵をかけた。

もう信じない。

男は裏切る生き物なんだ。

あたしは熱いシャワーを浴び、

何度も何度も体を擦った。

赤くなるまで体を擦り続け、

性器に指を突っ込んではアイツらの

精液を掻きだした。

また同じだ。

秋人のレイプの時と同じだ。

わかってる……体をいくら洗っても

汚れたことには変わりないのは、

自分が一番わかってる。

情けない。情けなくて涙が出た。

あたしはなにをしてるんだろう。

お風呂から上がると、バスタオルと

真新しい下着とパジャマが用意されていた