結局なにも変わってない。

心も体も汚いままの自分だ。

何も変われてない……。

あたしは竜也にすべてを語る決意をした。

「あたしの話、聞いてくれる?」

あたしが真剣な顔をすると、

今まで笑顔だった竜也の顔から

笑顔が消えた。

「なんだよ。別れ話か? 」

そう言ったあと竜也はうつむいた。

「ううん、違う。

でもあたしの話を聞いたら、

きっと竜也はあたしを軽蔑する」

竜也はまっすぐあたしを見つめて言った。

「しねぇよ。なんの話かわかんねぇけど

俺はお前を嫌いになったり軽蔑したり

することなて絶対にないから」

そのときの竜也を見てあたしは、

竜也を信じよう。そう思った。

好きだから、信じてるから……。

「あたし、竜也が思ってるような女

じゃない。汚れてる。心も体も

きれいなんかじゃない」

竜也はうつむいたままだった。

「あたしの両親、中学のときに

離婚してるんだ。あたしはだれにも

必要とされてなくて。中学のとき、

信じてた人に裏切られてレイプされた。

初めてだった。そのあと両親の離婚が

決まって、あたしは居場所がなくて……。

寂しくて……援交したんだ」