目の前に聳え立つは真っ白な建物。
広大な敷地面積に見渡す限りの宮殿。
中央広場には噴水が虹色に光る水を噴き出している。
初めて学校というものに来たれいんは呆気に取られてしまった。
…学校というのはこんなに豪華なのだろうか。
しかしいつまでもぐずぐずしている暇はない。
事前に渡されていた校舎の地図とにらめっこしながられいんは歩き出した。
彼女は知らない。
この『私立レインボー学園』が彼女のために造られた特殊な学校であるということを。
そしてこの学園に在籍している生徒達も一筋縄ではいかないということを。
彼女の新しい生活が始まろうとしていた。