「奈々っ」



部活の休憩だった光の胸に飛び込む。


「俺…汗めっちゃかいてるよ?
離れた方がいいんじゃねーの?」

背中まで短い手をぎゅっと回す。

もうがっちり掴んだ。


光の汗の匂いなんて気にしない。

これが頑張ってる、私の好きな人のなら。



「好き。」


全ての想いはこの、2文字に込めて。