伊都が転校してきて数日経つともう何人かは離れていったから

最近はずっと私達が一緒に居る感じだった。


そーいえば、伊都が持ってる本…

なかなかマニアックだよねぇ?

「ねぇ、伊都。もしかしてこのバンド好きなの?」


そう、伊都が持ってた本はあるバンドのボーカルが書いた本。

ちなみに私はこのバンドすっっっごく
好きだけどマニアックすぎて周りは
知らない(泣)

だから、もし伊都が好きなら発狂レベルなんだけど。


「えっ、うん…。でも、知らないよね」


いやいやいやいや

知ってるよ、私。

「え〜?とみ知ってるよ、てか、大好きだよ!」

「えっ!えぇぇぇえっ?!!」
ガタタと席を立ってまで驚いてくれた伊都。


そーそ、紗季は私の事とみーって呼ぶ。

伊都は、私の事を富田ちゃんって呼ぶ。