少女と『何か』が話していた

少女は独り言のように呟いた。

「……結局、救えなかったんだね。誰も」

『何か』は目聡く、耳聡く答える。

「俺的には、救うとか救わないとかの話じゃないかとは思うけどな」

少女はまた呟く

「ここで終わりっていうのもありじゃない?」

『何か』は答える

「次はどうなるのかって事に期待だな」

少女はプッと噴き出すように笑う

「まったく、君はいいね。気楽で」

『何か』はわざとらしく溜息をついて

「そうでもないぜ、世界の終わりっていうのは言うほど楽しいものでもないのさ」

と言った。

それをつまらなさそうに聞いていた少女は、時計を見てあと2分かと軽く口に出した後

「この時間軸の私はこんなんだったけど、次の私は何とか上手くやってくれるのかな」

と、試すように『何か』に問う。

「さあな、神のみぞ知るってところか、はは、神なんているのかも知らんがな」

と、のろけ

「じゃあ、俺はここらでおさらばさ、あと何秒かは知らないが達者でな」

少女は感慨もなく

「じゃあね、次のエクスタにはよろしく言っといてね」

と言うと、

「分かったぜ、エクスタ。必ず伝えておくよ、いつもの方法でな」

と、エクスタと呼ばれた少女に言い残し『何か』は消えていった。

「あはは、あの方法だと寝覚めが悪いから控えてほしいんだけどな、まあ、仕方がないか。
 
 あと、1分と言ったところかな」

独り言を言い続ける

「どこから間違えたんだろーなー、ちょっと、性格に難アリだったかにゃ、とか言ってみたり」

すでに、空間の狭間の概念が無くなり、地平線の向こうまで砂漠の砂に覆われた世界で、少女は独り言を言い続ける。

「よしっ」

と腰を浮かせ、立ち上がり伸びをした少女に風もなく舞い上がった砂が絡みつく

「じゃあね、私の救えなかった世界さん」

絡みついた砂が遥か彼方に飛んでいくと、そこにはもう何もなかった。


大地を照らす太陽も、永遠に続くと思われた砂も大地も、地平線さえも、


そこにはもう何もなかった。


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