PiPiPi…

 んんー…。うるさいな。

 16年間生きてきたけど、いまだに目覚しになれることはない。

 重い体をおこしのろのろと階段を降りる。

 「瑠妃今起きたの!?」

 なぜかママは焦ってる。

 「そうだよー」

 まだちゃんとあたしの頭は起きてない。

 「10時の電車で行くんでしょ?」

 「うん」

 「うんじゃないわよ!!何時だと思ってるの!?」

 あたしは時計を見る。

 …!!??

 9時を過ぎてる!!!!

 「きゃぁぁぁぁあ!!!」