「そうそう、これがマリアのお父さん」
何かを思い出したように撫子さんはカバンから1枚の写真を取り出した
そこには小さい頃のマリアが写っていて、両サイドには撫子さんと男の人が写っていた
「カッコイイでしょ笑」
確かに
整った顔付きでブロンドの髪
碧眼でとてもカッコイイ
「マリアのこと、すごく溺愛しててね
今日も仕事がなかったら、今頃マリアが言ったもの全部買ってそうだし笑」
「分かります、俺も…マリアが、買ってって言ったら、何でも買っちゃいそうです
でもマリアにそんなこと一度も言われたことないんですよ
少しは俺にねだってほしいんですね」
「そうね、あの子はあんまりそんなこと言わなかったわね」
ヤッパリそうなんだ…