悠side 「皆さん、今日は楽しんで行って下さいね」 部屋の中に響くお袋の声 今日は年に一度のクリスマスパーティー 毎年ウチでは恒例行事として開かれている 親戚や知人を呼んで、盛大なパーティーだ 「マリアはこのパーティー初めてなんだよな? 楽しめよ」 マリアの頭をポンポンと軽く叩く 「うん! 柚乃も招待してくれて、ありがと!!」 「ううん、気にしなくていいよ。一人でも多いほうがお袋と親父も喜ぶだろうし」