「まぁまぁ、そう恥ずかしがることないって。ねぇ?」



そう言って藤田君は私に同意を求めてくる。




「え、あ、うん。その気持ち、わからなくもないよ」




私がそう答えると、フイ、とそっぽを向いてしまった。




なんか・・・・・・無表情には変わりないけど、なんとなく滝本くんのことわかってきたかも。




そう思うと、今日で滝本くんとすっごく近づけたような気がしてとても嬉しかった。




子猫たちがパンを食べ終わった頃、




「放課後、」




と滝本くんが口を開いた。




「放課後はいつもここに来てる。だから……こいつら見たくなったらいつでも来ていいから」




視線は子猫に向けたまま、滝本くんはそう言った。




「い、いいの?」




私がそう聞くと、あぁ、と素っ気なく答えた滝本くん。