桜の手が俺の両肩に乗せられ

顔が近づいてくる。



背が足りないせいか

少し背伸びをして

口の端っこ。

だけど唇には当たらない。



そこに桜の柔らかな唇が

ついているのかついていないのかわからないくらいで

あたる。