美亜side


「じゃあまた後でね、美亜」


今美亜って言った!?


誰かに聞かれてたらどうするの!?


そう思ってキョロキョロしてると


神谷くんはクスクス笑っていた


バカにしてる。


「…てゆうか後でって会う気ないし!」


絶対会いたくないし!


「それはどうかな?」


…どういう意味?



─────

きたー!!!お昼休みだあー!!!


お腹空いてるんだよね~


「咲耶ー!一緒に食べ「白城さん」


え?


「僕と一緒にご飯食べない?」


教室の扉のところに


王子様スマイルの神谷くんが立っていた


「え?でも私は咲耶と…」


「私はいいから!王子と食べなよ!」


はい!?嘘でしょ!?


「私は瞬と食べるから!」


「じゃあ行こうか、白城さん?」


なんかみんなめっちゃ見てるし


《なんで白城さん?》
《付き合ってるの!?》


なんか言われてるし……


「いや、私は……」