私達はさっきの事などすっかり忘れショッピングを楽しんだ


「亜美〜!これどう?」

ナツはジーンズを指して言った。

『ナツさー、スタイル良いねんからミニとかスカートとか履いたらいいのに!』

ナツは背は私と一緒で小さいが、超がつく程痩せていて羨ましい位なのに、買うのはいつもパンツばかりだ――

「うち女っぽい服ってかスカートとか似合わんしなぁ…」

私はナツが制服以外でスカートを履いてるところなんて見た事がなかった…

『兄ちゃんと付き合ってんから女アピールしな!!』


イマイチ乗り気ぢゃないナツを完全無視し、私は無理矢理デニムのミニスカートを試着させた―…

「亜美ぃー…」

ナツは恥ずかしそうに試着室から顔を出した

シャッッ―…

私は思いっきり試着室のカーテンを開けた


『………』

「変…やろ…??」

私はナツのあまりの足の綺麗さに言葉を失った―

『いやいや!!まじ可愛い!!てかナツ足綺麗すぎ!!制服のスカートも短くしたらいいのに!』


「えっ?マジで?…じゃあ色々スカート履いてみよかな…」

ナツはなんでか自分に自信がなかったらしい…――


「で!亜美はどんなん買うん?」


『あっ!ナツのに必死で忘れてたわ』