「なんで?」



「だってよ、普通彼女の家の前なんて行ったら、相手の親にバレるじゃん
そんな心配してなさそうだし…」



あぁ、そういうことか!



『私達が付き合ってるのは、家族みんな知ってるよ』



「えっマジでっ?!」



『うん』



そんなに驚くことかな?



「俺も千咲の家よく行くし」



「そういうのいいな~ 彼女の家とかぜってぇ行けねぇわ」



そんなに難しいかな?



「一回行っちゃえば楽だよ」



『確かに亮くんも一番最初は緊張してたよね』



ガチガチだったもんな~



「てか俺彼女いねぇ…」



嘘っ?!


彼女いないのにこんな話してたの?



「はいはーい!盛り上がってる?今から告白大会始めまーす!男子は強制参加ね!
誰からにする~?じゃー夏川君からにしよっか!」



「俺?!」