プルルルルルルッ


「んー……何…今何時…」


寮に帰ってすぐ、ベッドにダイブして眠ってしまった


時計を見るともう12時を過ぎている


プルルルルルルッ


「うっさいなぁ……」

ピッ


「…もしもし?」



<お、麗華かぁー?学校休んで何してんのヤァ‼︎学校おいでっ‼︎楽しいぞぉ〜?>


あー…理事長か…


「眠いので切ってもいいですか。」

<あ、あぁぁぁ!待って待って!ちゃんと要件あるから!な?切らんといて!>



起きてすぐに耳元で煩くされるのやなんだけど


「なんでしょうか。」


<あのー…えーっとーなぁー…そのぉー…>


何か理由があるのか中々話さない


「私も暇じゃないんですが。」


二度寝…じゃなくて三度寝をするという仕事があるからね


どうせ話が終わっても何もすることなんてないし


<あぁ。えーっとな。お前の担任の一夜先生がな、学校にちゃんと来ーへんと反省文書かせるぞって伝えてくれって言われてなぁ…来てくれるか?学校>


そんなこと?


「もちろんです。今日は何だか気分が優れなかったので休んだだけです。明日は行くのでご心配なさらずに。」


そう言うとホッとしたのか


<そーか!よかったぁ。学校休むからもう学校嫌いになったんかと…>


もちろん嫌いだよ。好きになんてなれるわけがない


だって気を抜けばすぐに思い出しちゃう


だけどそんなこと言っても変わらない


ってかなんで理事長とあろう者が私が学校休んでるって知ってんの


「ははっ。そんな訳ないじゃないですか。」


乾いた嘘の笑いをすると


<そうか!じゃあ明日待ってるぞよ!じゃーなぁー!>

プツッ ツーツーツーツー


何だったんだ。そんだけだったのか


もういいや


さっき起きたばっかりなのに

なんかドッと疲れた気がして

私はもう一度夢の世界へ入っていった…