「別に。見惚れる訳がない。名前も知らない人なんかに。」


言ってて気づいた


私、短期男の名前知らないわ


……は?


何言ってんの私。


なに名前知らないとか言ってんの?


当たり前でしょ?



知らなくていいんだから


どうしちゃったの?私。


「ん?あー俺の名前?確かに言ってなかったね☆どーせこれから自己紹介とかやるんだからそれ聞いててよ♪」


自分のバカな言動と頭に疑問を残して先生が入ってくる


「席つけー。話すこと盛りだくさんあるんだぞ。」


ダルそうに言いながら先生が入ってきた


「まず一つ目、このクラスについて。
うちの学校はクラス変えはしない。
席替えはーーそうだな…めんどうだから半年に一回にする。あと、このクラスは入試で成績トップの20名だけが入れるクラスだ。
毎年期末テストでクラス替え的なのする。まぁ成績落とさなきゃみんな同じクラスだな。同じく20名だけこのクラスに入れる。だから成績落としたやつは上がったやつとクラス交代だ。
気ぃ抜くなよー?」


一つ目って何個もあんの?

早くサボる場所探して帰りたいんだけど…


他の生徒もダルそうな顔をしている


「二つ目は、皆パンフレットとか見たと思うが、ここは全寮制だ。そしてこのクラスのお前らは1人部屋だ。他のクラスは全部共同だけどな。」


……


「………は?」


思わず声をあげてしまい、一気に注目が麗華に集まる


声をあげるのも無理はない


全寮制なんて…













聞いていなかったのだから