「・・・・・」


「ねね、君、モテるためにここ入ったんじゃないの?」


さっき無視してたのにまだ話しかけてくる


こーゆーのめんどいし1番大っ嫌い


無視されるの分かってて何で話しかけるかな


「あれ?無視?さっきは遮られたから話せなかったけど明らかに俺と話すのそんなに嫌なの?」


めんどくさいからスルー


ああもう関わるなよめんどくさい


やっぱ男子校なんて来るもんじゃなかった


いや、"学校自体"かな


入学式終わったら帰る前にサボり場所決めよう


無視されたからか若干ムッとした顔をして


「まーた無視ったー。ひどいよー?もう1回聞くね☆俺の事嫌いなのー?」


あって間もないのに嫌いか聞くってどうなの?


私の隣に立って腰を少し曲げ、私の顔を覗こうととする。


え、何この人…


すごい整った顔してる…


可愛いけどかっこよくて

目もパッチリ二重で肌も女子みたいに
綺麗で、綺麗な鼻筋で、薄いピンクの唇。

おまけに背も170ちょいありそうだし…

かこ可愛いってこーゆー人のことだよね?

しかもスタイルもいいし…


と考えながら見ているとだんだんとこの人の顔が赤くなってく


「ッツ///////」


「・・・・・?」


何いきなり赤くなってんのこの人


風邪でもひいてんの?病気?持病とか?余命決まってるとか?
いやさすがに考えすぎたな


ってゆーか。なにこんな人のこと考えてんの


どうしたの私。正気に戻って


いつの間にか前が進んでいたので
すぐに詰める。


「…あ、ちょ!だから無視しないで!」


「…なんですか。」


このままじゃ埒が明かないので渋々
答える