隼人SIDE


俺はチャリで家に帰る間、ずっと同じコトを考えていた。


〝はやく波流と別れたい!〟

それしか頭に無かった。

それは早くアイツに告りたかったからだ。

早くしねぇと藍起にとられちまいそうだから。

俺はずっとそのことを考えてたからあっというまに家に着いた。

俺はすぐに波流にメールした。

"起きてた??大事な話あんだけど。”

"うん★起きてたよ。大事な話って??”

"別れて欲しい。”

pipipipipipip

波流からだ・・・。

「はい」

「どーゆーこと?」

「言った通りだよ。」

「なんで?私じゃダメなの?」

「悪い。だけど・・・おまえを好きじゃない。」

「ヤダ!別れたくない!」

「もう無理なんだよ。分かってくれ。」
なかなか分かってくれない波流にイライラしてきた。

「もしかして好きな子できたとか?」

「あー・・・。だから・・・」

「そーゆーコトなら付き合ってても仕方無いよね?」

「ゴメン。」

「分かった。別れてあげる。でもその子のトコ幸せにしてやんなきゃダメだよ・・・。」

「幸せにしてやるよ。波流には悪いケド・・・ほんとゴメン。」

「もう謝らなくていいから。」

「おぉーぢゃぁね!おまえも幸せになれよ。」

「うん。そっちこそお幸せに。」