「佐伯(サエキ)さん、静かにして下さい」

そう名前を呼び
黒板の所に立つ先生はあたしに注意した。


自分で思ったより声が大きかったみたいだ


ってか…もう授業始まってたのか。
知らなかった。

高橋くんに気を取られすぎて全然気づかなかったよ



「…静かにして下さい」

高橋くんが先生のマネをし、あたしに向かって注意してくる。


ムッカツク!!!

誰のせいだと思ってんだ

地味に口角あげてニヤつくなんて高橋くんたら趣味悪い!