ひときしり泣いて落ち着いた私に先輩は ぽつり ぽつりと話し出した。
「ごめんな… 俺 美雨の守り方間違ってた。
俺のせいで 美雨が嫌がらせされてるの知ったから……
身体に痣や傷を見つけると腹が立った………
自分でも知らないうちに いつもけわしい顔してた………………
なのに俺と会う時 美雨はいつも笑顔だった………………
その笑顔を守りたかったんだよ。
だから俺……学校ではなるべく美雨と関わらない様にした……
でも知らない間に見てることが多くて目が合うとやばいと思って逸らしてた。
美雨から 別れを告げられた時 嫌だなんて言えなかった…………
俺のせいで傷つく美雨をもう見たくなかったんだ…………」