ーーーーー ガラッ
あたしと葉瑠くんが教室に入ると、数人いた。
とりあえずあたしは、自分の席を確認して、荷物を置く。
周りを見ると、みんな中学の時から知り合いだから、
新しいクラスって感じがまるでない。
あー、葉瑠くんも他の子と話してるよ…
どうしよう。
すると、ぽんっ、と肩を叩かれた。
振り返ると、髪が短くて、モデルさんみたいに可愛い女の子がいた。
「ねぇ、もしかして、噂の転入生??」
「へっ?う、噂って…?」
「帰国子女の、可愛い子が転入生してくるって噂があって…
あ、あたし、夏目 彩 ( ナツメ アヤ )。よろしくね!」
彩ちゃんが、ニコッと笑う。か、可愛い…!
「あたしは、岩尾櫻子です。よろしくね、彩ちゃん!
ちなみに帰国子女ではあるけど、可愛くはないよ…」
可愛い子っていうのは、彩ちゃんみたいな人を言うんだよ!!
「彩って呼んで!あたしも櫻子って呼ぶから!
てか、櫻子可愛いよー!妹にしたいッ!!」
「ありがと!彩〜!!」