なんででもって何で?
って思ったけど、まぁいっか!
「ねぇ、2人は彼女いるの?」
「櫻子、急に話飛びすぎだろ。」
「うん。いきなりきたからびっくりした(笑)」
「まぁまぁ、気にしないで〜。…で、いるの??」
「いねーよ。いたことねぇ。」
あれ、意外!顔はかっこいいのに。
やっぱ、性格の問題かな?
「おい、今ぜってー失礼な事考えてただろ?」
「な、な、な、なんで?」
「図星かよ。わかりやす(笑)」
うぅ〜…そんなにわかりやすい?
顔に出ちゃってんのかな?
「奏くんは?今も、今までも、いないの?」
「うん。俺もいない…かな。」
『かな』って…微妙な言い方だけど、あんまり聞かない方がいいかな?
「櫻子ちゃんは?向こうに彼氏とか…いる?」
「ないない!私なんか、小学生と間違えられるし!」
「だろーな。ちびだし。」
「はい、うるさい。」
そんな他愛のない話をしてたら…
「お〜い!奏多!涼介!」
後ろから声がした。
振り返ってみたら、男の子が1人、走ってくる。
「よぉ。」
涼介があいさつした。
知り合い?
「おはよ、葉瑠。」
「よぉ!おはよー!!」
誰だろ?
ん…?てゆうか、この人何か…
「目線が近い!」
…あ、しまった。声に出してしまった。
思わず、顔をそむけた。
あたしが153センチぐらいだから、160センチぐらいかな?
でも男子だから、あたしより更に気にしてるはず…
「おぅ!そうなんだよ〜!まぁこればっかりはしょうがねぇんだなー(笑)
…てか君、誰だ?こいつらの妹…?じゃないな。妹なんかいねぇよな。」
あれ…怒ってない?
「あ、あの、岩尾 櫻子です!え〜っ…と2人の幼なじみで…
初対面なのに、なんかすみません…」
「全然大丈夫!気にすんな!
あ、俺は 渡辺 葉瑠 ( ワタナベ ハル ) 。今日から高1な!櫻子は、転校生?」
おぉ〜!フレンドリー!
いきなり呼び捨て!まぁ気にしない!
「転校生…って言うのかな?
だって、みんな今日入学式だから転校も何もないんじゃ…」
「は?お前、聞いてねぇの?」
「何が?」
「うちの学校は、中高一貫だよ?おばさんから聞いてない?」