『寝ている間、ずっとここに
いてくださったんですか?』
遼「んー?まーね。
心配だったし。」
『それにどうしよ…
丸1日も寝てたなんて…
美雪が…!!』
泣き崩れる私を
遼さんがそっと抱きしめてくれる。
『私の親友が…誘拐されたんです…
追いかけたくても足が動かなくて…
車のナンバーくらいしか
覚えられなくて…』
遼「ナンバーは?」
私はメモした紙を渡す。
すると彼はどこから持ち出したのか
PCを出し、何かしてる。
遼「俺、こう見えて
ハッキング得意だから」
と、ニカッと笑う。
遼「第3区の●×倉庫。
よし、行こう」
彼と共に病院を抜け出す。
後ろからナースの声が聞こえるけど
そんなの無視。
彼が私の手を引いてくれるから
怖くて震えていた足も動いてくれる。
そう、これが私と遼の再会だった。