残っているのは

溶けて溢れたアイスと、

彼女の鞄だけ。




嫌な予感がした。



私は走る。

走って

走って

いろんな場所を探す。



でも、彼女はどこにもいない。



外に出た。



そこには、

男達が黒い車にぐったりとした

美雪を乗せようとする光景が。



私は唖然として…

怖くて…

足が動かなかった。



美雪を乗せた車は立ち去る。

私は車ナンバーだけでも、と

必死にメモした。



そして、私はその場で倒れた。