「なんでっ…。なんでそんなこと言うの!?」


やっぱり私だけが好きだから、一方通行だ。


感情任せに、雪を鷲掴みして投げ付ける。


「ちょ、落ち着けって!」


投げ付けられる雪に耐えて、少しずつ歩み寄ってくる。


「やだ!来ないでっ!」


あんなに近付きたいと思ったのに、今は来て欲しくない。


こんな自分を、見ないで欲しい。