「保健室連れてってやるよ。」



彼は少し優しく言い放つと保健室に向かって走り出した。


「きゃっ、、」


いきなり走り出したので私はバランスを崩して思わずその人に抱きついてしまった。


「ごめん、な、さい///」

そういうと彼は小さく別に。と言った



なんだかくすぐったくなって掴んでいたYシャツをギュッとした。


柔軟剤の優しい匂いが私の心をいっぱいに満たしていく


こういうこと、サラッとできるなんて
慣れてるのかな?


なーんて照れ隠しに頭の中で色々考えた



でもその時は周りに見られていることなんてまったく気にしていなかった


私の体を包み込む大きな腕に安心していた



さっきまであった怖いというイメージがなくなっていった気がした。


くすぐったい。