彼が去って一人になった保健室



少し名残惜しく感じて昼休みが終るまで
そこでずっと彼のことを考えていた  



そして、少しドキドキが残ったまま

ボーっとした頭で

クラスに戻ると秋が心配した顔で近づいてきた、


「どこいってたんだよ、、心配するだろ。」


その秋の一言になぜかホッとした。

心配してくれたんだ、、



でも、なぜか目の前に大好きな人がいるのに考えてるのは

あの人のことばかり、


「ごめんね、ちょっと迷ってた(笑)」

なぜか、そう嘘をついた


ひきつった笑顔を浮かべて


秋の横を通り過ぎて咲の席へと向かった

なぜか逃げたくなった


この嘘は、秋を傷つけないための嘘。


自分に言い聞かせた。

信じた。


窓越しに見える青空が少し暗く見えた