部屋を出て。 階段を駆け降りて。 外へと飛び出した。 昼間にも関わらず、外は森ばかりのせいか、不気味で薄暗く感じた。 どっちへ逃げればいいとか、考えてる余裕がなくて。 必死に走った。 方向とかは考えず。 逃げる事しか頭に入れずに走った。 道のない森を必死になって走った。 「七乃っ!!待てよっ……!!」 遠くの方から夕麻くんの声がした。 追いかけてきてる……!!