あぁ、もう普通じゃない。 彼は確かに私を愛してくれてるけど。 だからこそ頭がおかしくなってる。 狂ってる。 この人はもう……危険人物だ。 「さぁ、早く俺の言う通りに……」 「っ……嫌っ!!!!」 「っ!!」 自分を守らなきゃ、と。 とにかく必死で、足で夕麻くんを蹴った。 私の足は勢いよく彼の腹部に命中して、彼は痛がり私の腕を離して自分のお腹を押さえた。 その隙に私は走って逃げた。