「七乃、あまり騒がないでよ。怖がらないで?」


「いやぁっ……離してよっ!!」


「拒絶しないでよ。悲しいじゃん……」



どんなに暴れても、喚いても、彼はあまり動じない。





今まで生きてきて、ここまで恐怖を感じたのは恐らく初めて。



こんな事になるのなら母親と2人暮らしを続けてた方がよかったのかな……?




「夕麻くんっ……私の事を愛してるんでしょ?だったら」


涙や鼻水で、恐らく私の顔は今すさまじい事になってるだろう。




「うん、愛してる。だから一心同体になりたい。キミの肝臓が食べたくてたまらない」