「お腹を少し切って肝臓を切除するのは少々痛いと思うけど、我慢できるよね?愛する人のためなら平気だよね?」



ダメだ。


何も通用しない。



今の彼には、何を言っても無駄に終わるだけ。





「いっ、いやああぁぁっ……!!!」


「ほら、寝転がってよ。すぐ済むから」


「ヤダっ……嫌だっ……!!!!」



誰か助けてっ……。





どんなに叫んでも無駄。


助けになんて、来るわけがない。




だってここには私と彼しかいない、一種の監獄のようなモノだから。