「そうだ」 彼は思い出したように呟いて、私を離した。 と思ったら……。 「えっ……」 彼は私に跨って馬乗りになった。 嫌な予感がした……。 「もう、いいよね?邪魔者はいないんだから……そろそろ、ね?」 何を言いたいのか、すぐ理解できた。 首を微かに振って拒絶した。 が、彼には全く通用しなかった。