やっと体を洗い終えて、2人で浴槽に入った。



バニラの香りのお湯。
丁度良い温かさ。
久々のお風呂……。


ゆっくりお湯に浸かって、疲れが抜けていく気がした。




「七乃、気持ち良いね」


「……」



後ろから抱きしめられて、一気にまた疲れがのしかかってきた。




「あまり、くっつかないで……」


肌と肌がピッタリ密着して、すごく恥ずかしい。




「どうして恥ずかしがるの?恋人がこういう事をするのは普通なんだよ?七乃は本当に恥ずかしがり屋さんだよね」



恋人?

頼むから、その言葉は連呼しないで。