体も髪の毛も全て彼が洗った。

抵抗しても聞き入れてもらえない。



地獄のような時間に感じられた。


でも……。




「よし。七乃は洗い終わったから、今度は俺の番」


「え……」


「洗って。七乃」


「……」




もう……嫌だ。
こんなのちっとも楽しくない。


ただ屈辱的なだけだよ。




本当は嫌だけど、言う事を聞かなかったらどうなるか怖いので言う通りにするしかなかった。




私は素手で春田くんの体を洗った。


あらゆる、全ての箇所を。