「…あ…」
そうだ。

わたしのなかで、考えが1つ。

ギィと、座っている椅子を後ろにずらし、立ち上がる。
わたしはハンガーに掛かっていた制服のポケットに手をかける。

確か、この辺に入れたはず…

リップやら、絆創膏やらが入っているポケットの中をガチャガチャ探っていると…

「あった。」

取り出したのは、ポケットに入れていたせいもあり少し、しわがよったさっきの紙だった。