アタシの目の前に立った一人の女子生徒。
髪はショートでスカートもあまり短くなく、化粧もしちょらん…爽やか系。

「やっぱり、樹菜じゃん。久しぶり‐こっちに戻っちょったん?ほらっ、私…“若瀬輝緒(わかせきお)”だよ。小学校一緒だったじゃん」

−輝緒−
その言葉を聞いてアタシ驚く。
輝緒チャンと言えばロングヘアーでお姫様系で男女共から人気者で同じ小学校だったら彼女を知らない人はいないほどの人だ。

「き…輝緒チャン?」
「うん…やっぱり髪切ったからわからんかったやろ?」

信じられない…あの輝緒チャンだ。
嬉しくて…嬉しくて鼓動が徐々に高まるアタシ。


三年という穴を埋めるかのようにアタシたちは一日で大の仲良しになった。