「本当にごめん...」


謝ることしかできなかった。


『あたしこそ突然ごめん...

でもね、これからはちゃんと頼ってほしいの。

無理やりってわけじゃないけど。

もう傷ついた愛結は見たくないんだ...』


その声はすごく弱々しくて、時々鼻をすする音が聞こえる。


「夏鈴がそう思ってくれてすごく嬉しかったよ。

今まで本当にごめんね。

迷惑かけたくなかったの」


私が殴られた、なんていう話をしたら夏鈴が悲しそうな顔をするのは目に見えていた。


だから話したくなかった。


でも結果的に悲しそうな顔をさせてしまった。


『迷惑なわけないじゃん。

親友が傷ついてる方が迷惑だよ』


「...ありがとう」