【愛結side】


「いつものことだから」と言い残していった彼の背中を見送ると、そこに置いてあった水を一口飲んだ。


寝起きで声が出にくかったから、水を持ってきて置いて正解だった。


少し落ち着くと、なんとなく周りを見渡してみる。


…とてもじゃないけど、屋上とは思えない。


ふかふかのソファは4つ置いてあるし、

パラソルの下にはビーチチェアてきなものが置いてある。


絶対におかしい!なんて思っていると。


「なにそんな、変な顔してんだよ」


戻ってきた楓がそう言った。


「してないし」


あんたらの溜まり場の方が変だよ、と。


声には出せないから、心で叫んだ。