──ガラガラ
ドアを開けた途端、一斉にみんなの視線がこちらへと向く。
別に慣れてないわけじゃないけど、お願いだからこっちを見ないで欲しい。
そんな願いが届くことなく、自分の席にいくと。
「愛結っ!どーゆーこと!?」
先に登校していた夏鈴が目を開いてこちらへ走ってくる。
「ちょ、夏鈴。落ち着いて」
「落ち着けるわけないでしょ!?
だって、海龍と一緒に登校なんて...」
私の肩を掴みながら、激しく揺らしてくる。
「今から説明するから…とりあえずその手を離して?
あと、そこ座って?」
「あ、ごめん…」
夏鈴が座ったことを確認すると、私は昨日の出来事をすべて話した。