そろそろ出来上がるって言ってたし、起こした方がいいかな。
「楓、起きて。もうご飯できるよ」
軽く起こしてみるが。
「...」
起きる様子が全くない。
少し強く体を揺らすと、ん...と声を出してうっすらと目をあけた。
「もうご飯くるよ」
「ねみぃ...」
「ダーメ。起きて」
「ん、なら...」
私の首に手を回して、起き上がると。
「っ、!」
「ご飯持ってきたよー!って。
えぇ!?」
「ちょ、楓...」
「やっちゃったねー」
「ただいまー...は!?」
それぞれ戻ってきた蘭、海人、柊也、大和が唖然している。
勿論、私も固まっている。