『──"ゴーール!"』


私と海人の間には緊張した空気が走っている。


『"1位、カイト! 2位、アユ!"』


「っしゃあ!勝った!」


「また負けた...」


今度こそは、と思っていたのに。


「でも愛結ちゃんすごかったよー!

僕なんて海人と並んだことすらないもん」


「蘭は弱すぎんだよ」


落ち込む私に、ポンポンと肩を叩いた大和は。


「まぁ、あともうちょっとだな。

俺が特訓してやるよ」


「え、大和できるの?」


「なめてんだろ?この中では2番目に強いぞ」


うわ、意外...