このあと、一応みんなは解散して私達は再び幹部室に戻った。
「いやー、愛結ちゃんすごかったね!」
「俺愛結ちゃんみたいな子初めて見たよ」
「別に、思ったことを言っただけだよ」
なにがすごいのかわからない。
そして今気になっているのは、海人のこと。
「でね、愛結ちゃん。
俺と楓は今から少し用事があるんだ。
蘭と大和も下っ端の訓練があるから、少しの間海人と二人きりになっちゃうんだけど...」
「うん、私はいいけど海人が...」
まだあれから仲直り、てきなことはしていないし。
かなり気まずい...
「おい、海人。ちょっとだけだ、我慢しろ」
楓の言うことはたぶん逆らえないんだろう。
「チッ...わかったよ」
渋々納得してくれたが、すごく嫌そうな顔をしている。
「じゃあ、行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
バタンとドアが閉まって、二人きりになってしまった。