いつものようにご飯を作って、片付けて、
お風呂に入って…ここまではいつも通り。
ただ、お風呂入ったあと岡本くんとテレビを見るのがいつもの事なんだけど、
私は部屋にこもりっぱなしで台本を読んでいる。
「〝モンタギューって何なの?手でもない、足でもない、腕でも、顔でも、人の身体のどこでもありはしない〟」
ジュリエットは、ロミオが好きで好きでしょうがないのかな…?
私が岡本くんに思っている好きとは違う、
なんだろう?
愛…?
「……なんで岡本くんあんなに演技上手なんだろ」
演技の才能あるよ、絶対。
ベッドに横になって足をジタバタさせる。
「ねぇ、小鳥遊さん?」
ドアの向こうから岡本くんの声が聞こえて、
私は横になってる体制から座る体制に変えた。
その直後ドアが開いて、部屋着でもカッコイイ岡本くんが中に入ってきた。
「いいの?髪の毛乾かさなくて」
「うん。それよりも、皆の足引っ張りたくないから」
そう言うと突然私の腕を引いて、岡本くんのあぐらをかいている足の上に座らせられた。
座らせられた…スワラセラレ…えぇ!?