「千尋もちゃんとそういう事を含めて、
すずちゃんにしたんだろう?」
尋さんの言葉に、そう、と頷く千尋くん。
そんな事を考えた上で付き合ってたなんて、
全然知らなかった…!
「僕、すずお姉ちゃんならお姉ちゃんになってほしいよ!」
あぁ、真尋くん、可愛い!!!
そんなくりくりな瞳で見つめないで…っ!
「私もすずちゃんみたいな妹、大歓迎よ!」
千夏さんまで…。
「ふふ、すずちゃんは千尋だけじゃなくて千夏と真尋にも好かれているのね」
なんだかすごく嬉しいなぁ……。
会ったばっかりだけど、心が暖かくなる。
「どうかな、すずちゃん。
将来の話になっちゃうけれども、
仕事が回ってきても平気かな?」
尋さんが真剣な表情で私に聞いた。
そうだよね、大事な会社だもん。
失敗するわけにも行かないからね。
「今の私ではきっと出来ません」
そう言うと、少し悲しそうな顔をした岡本家の皆さん。
「今はできないけれども、もっとたくさん勉強して、マナーもたくさん覚えて、ファッションの勉強もして…千尋くんを支えられるように頑張ります!」
私が笑顔でそう言うと、尋さんたちも笑ってくれて、良かった!と言ってくれた。