目が覚めた
少しだるいが体を起こす

「……ん?」

家のリビング以上の広さはある部屋のベッドで俺は寝ていた
造りは何故かヨーロッパみたいな感じでめちゃでかい絵が飾ってある
……病院?
それにしてはやけにリッチだ
上を見るとシャンデリア
明らかにおかしい
……夢?
そう考えた時、部屋のドアが開いた
黒のスーツを着た男が入ってきた

「目が覚めましたか?」

意味がわからん
なんだこいつ?
誰?

「気分はどうですか?」
「あの~……」
「何か?」
「ここって何処ッスか?」
「驚かれましたか?」
「はぃ……かなり」
「唯様がお待ちしています。そこのスーツに着替えて下さい」

唯?
ああ、さっきの子か
てか様って何?
聞きたい事は沢山あった
しかし何を言えばいいかわからずスーツを着て男について行った

「あの、あなたは?」

色んな疑問があったがとりあえず聞いてみた

「私は中澤と申します」
「……」

求めていた答えは返ってこなかった
他の事を話そうとすると中澤さんは急に立ち止まった

「お入り下さい」

廊下の突き当たりにある大きな扉だ
よくわからんがとりあえず高そうだ
息を飲んで扉をあけた