案の定。八雲さんだった。


「こんなところに一人でいたら、危ないよ。」


「一条くん…。…なんで?」


「ドアの閉まる音がしたから、来てみた。」


「あ、ごめん。起こしちゃった?」


「ううん、別に。
なんか、寝られなかったんだ。」


俺は、そういいながら、八雲さんの隣に座った。

月明かりに照らされる彼女はすごく綺麗だった。