一条くんとは、廊下ですれ違ったとき、バスで会ったときなど、よくおしゃべりをしていた。

陸と隼人は、一条くんとは生徒会で同じなようで、意外と気が合うらしく、仲良くなっていた。

初めてだなぁ。
…いや、初めてではないか。
四人に四人以外の友達ができたのは。


陸「お前ら、今年も行くよな?」


汐梨、翼、隼人「うん。」


陸「了解。」


陸が行くよな、って言ったのは、別荘のこと。
陸のおじさんが別荘を所有していて、夏休みは毎年そこで過ごしている。


陸「悠は、くるか?別荘。」


一条「俺がいってもいいのか?」


陸「別にいいよな?」


汐梨、翼、隼人「うん。」