「陸。」 「ん?」 「陸って何で女の子に冷たいの? 朝、一番嫌そうにしてた。」 「女子が嫌いなわけじゃねぇよ。 でもさ、あんなの、ただまわりに流されて騒いでるだけだろ。」 「陸。」 「ん?」 「あたしも同じこと思ってた。」 「ははっ。似た者同士。」 確かにそうかもしれない。 陸とは、三人の中で一番分かり合える存在。 どんなときでもそうだった。 二人の意見はほぼ毎回一致していた。