悠「そういうの、余計可愛く見えるってこと、知ってる?」


そういって悠は、あたしのあごをクイッと持ち上げる。

悠の整った顔がすぐ近くにあり、
みるみるうちに、あたしの顔は赤く染まっていく。


汐梨「…悠。」


ドキドキしすぎて、少しかすれた声で悠を呼ぶと、
悠は、あたしにキスをした。


悠「ふっ。汐梨の顔、真っ赤。」


悠は唇を離すと、鼻で笑う。


陸「なんか、見てるこっちまで恥ずかしいんだけど。
人前でキスするの、やめてくれる?」