[翌日] 「おまたせっ。 ごめん、ちょっと遅れちゃった。」 「別に大丈夫だよ。 行こうか。」 チョコレートのラッピングに手間取ってしまい、 悠との約束の時間に遅れてしまった。 でも、悠は全くあたしを責めることもなく、ニコッと笑ってくれた。 「うん。」 悠は、あたしの手を取って、歩き出す。 悠とは、一緒に歩いていても、全然苦じゃない。 歩幅も合わせてくれるし、会話がなくても、嫌な雰囲気にはならない。